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ヨーロッパ発 オフショア経由 開発パートナー行き

Web Factory 5月 8, 2022
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Web Factory MKのBiz Dev、シンゴです。

前の記事でこのコロナ禍真っ最中に日本に事務所を設立するヨーロッパ(マケドニア本社)のソフトウェア開発会社Web Factory MKについて徒然なるままに書いてみました。今日はWeb Factory MKの生い立ちから今やっている事、マケドニアのICT産業について書いてみます。

時は2009年、4人のエンジニアがそれぞれ違う業界から集まってアプリ開発会社を作ろう!とマケドニアの首都スコピエで会社を立ち上げました。マケドニアではまだまだアップストア黎明期、ですがVoIPアプリをリリースして時流に乗りマケドニアのご当地携帯キャリアからも存在を認識されました。 とは言えビジネスとして成功するアプリへの狭き門。もちろん開発請負もやりながら日々のご飯の種としていたそうです。 最初はマケドニアの小さな案件から初めて、徐々にヨーロッパ各地で受注成功し、アメリカで最初の顧客獲得してからそのお客さんがとってもWeb Factory MKを気に入ってくれてカナダの携帯キャリアの案件も獲得。そこからまたお客さんがお客さんを呼んで頂きました、社員数も4人が10人、翌年には20人と増えていき、現在では70名を超えて今も大絶賛採用中。

マケドニアって国は人口が200万人の小さな国なので国内市場は限られます。また、1991年にユーゴスラビアから社会主義を取って民主主義の国として独立した新しい国(歴史は古いですが)です。 国内よりも輸出、海外市場向けのビジネスに国策として投資が盛んになるのは当然の成り行きでした。 中でもICT産業は急成長をしており、アジア圏ではベトナムが中国の後を継いでオフショア拠点として注目されて久しいですが、マケドニアはヨーロッパや北米のオフショア拠点として評価されています。 どんな雰囲気の国だろうか。。。といろいろ日本にいる社員(創業者の一人)Todor Panev、通称トーシに聞いてみたり調べてみました。 インターネットの普及率は90%以上。世界平均は60%。日本と変わらないです。プログラミング教育は小学校から義務教育の一部。大学もCS (コンピューターサイエンス)学部が拡大しています。 外国語の教育に関してはさすがヨーロッパ。母国語 (マケドニア語)、英語は義務教育で第三外国語も義務教育で選択するのでヨーロッパの見本みたいな人が育つ訳です。

マケドニアのICT環境ですが、国策というのもあるのですがうまく投資を呼び込むことに成功しているのでベンチャーやスタートアップが起業して成長できる環境が整っています。 技術だけでは成功できないこの業界、(当たり前ですが)投資というのはとても重要で例えばシリコンバレーは技術とアイデアを支える投資規模は日本の100倍以上とも言われています。 アカデミックも連携していてマケドニアは若くて優秀なエンジニアがどんどん育っています。そしてその若くて優秀なエンジニアはどこで働くのか?そう、マケドニアドメスティック市場ではなくオフショア開発拠点優れたリソースとして活躍しているのです。  マケドニアにあるICT起業2000社をサンプルに調査したデータですが、売り上げの40%近くがオフショア開発からで、QAや運用も含めるとなんと90%が海外からの受注で売り上げを立てているそうです。そんな背景もあってオフショア開発拠点としてマケドニアの中でも (同じ経済圏として)競争が高く、結果、コーディングがうまいエンジニアが集まるだけではなくて付加価値サービスが必要となってきています。 オフショア拠点として”Ease of work”、つまり一緒に開発する相手国としてなんでも世界196カ国中上位3%にマケドニアは入るそうです。

さてそんな環境の下で成長してきたWeb Factory MK。まだまだ成長期ですが会社が提供するサービスもいわゆる”人夫を提供”するひと昔前のオフショア開発会社とは違っています。 例えば契約形態。Web Factory MKの契約のほとんどはラボ型開発です。プロジェクト単位で初めてラボ型に移行するケースがほとんどです。既存のクライアントとは平均5年以上契約が継続しています。 (クライアントの9割以上が契約を更新して頂けています。ありがたいです)

オフショアに限らず開発委託で気をつける事はいくつかあるのですが、”あるある”でクライアントが一番嫌がることのひとつがプロジェクトチームメンバーの交代。特に主要なメンバー。プロジェクト開始の時には上級?のいわゆる腕利きメンバーを入れるのですが2−3ヶ月で交代は”あるある”なんですよね。これは本当に困るんです。属人化させなきゃいい、とか色々意見もありますが、やはり学習カーブというものがあるので生産性はすぐには戻りません。

Web Factory MKでは主要プロジェクトメンバーを変えることを良しとしていません。これはもちろんクライアントの為、プロジェクト成功の為もあるのですが、Web Factory MKでエンジニアがゼネラリストになるよりは特定のビジネス・技術領域で”ドメイン知識”を蓄積してエキスパートを育成する方針をとっているからです。当然プロコンはあって対応産業や領域が限定される時もあります。残念ながら。でもWeb Factory MKでは他より突出した素晴らしいサービス提供が前提なので”We do few things well”、例え限られても特定領域で素晴らしいサービスを提供、が身上です。このキャリアパス育成がうまくいっているのか、離職率も非常に低いです。弊社。

さてさてまた長くなってしまったので今日はここまでです。

かしこ。


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